賃貸物件のなかにはゼロゼロ物件と呼ばれる住まいがあり、新居を探している方の注目を集めています。
しかし、ゼロゼロ物件とはどのような住まいなのか、あまりご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ゼロゼロ物件とは何かにくわえ、メリットと注意点もご紹介します。
賃貸物件を借りる前に確認！ゼロゼロ物件とは
ゼロゼロ物件とは、賃貸物件に付き物である敷金と礼金が不要な物件です。
敷金は家賃の滞納や住まいの破損などに備えて預けるお金、礼金は家主への謝礼として支払うお金です。
どちらも賃貸物件の初期費用によく含まれていますが、ゼロゼロ物件では請求されません。
敷金も礼金も法令で支払いが義務付けられてはいないため、家主の意向で省かれているのです。
賃貸物件を借りる際にゼロゼロ物件を選ぶメリット
ゼロゼロ物件を選ぶと初期費用が相場よりも安くなり、入居にあたっての負担が軽減されます。
敷金と礼金をあわせると10万円以上の金額になることが多いので、節約効果を実感しやすいでしょう。
浮いたお金を引っ越し費用や家具家電の購入費などに回せるため、貯金が心許ない方でも新生活を無理なく始められます。
また、初期費用が安いゼロゼロ物件なら入居のハードルが低く、ワンランク上の住まいを選べることもあります。
このほか、転勤などの関係でどうしても短期の入居になってしまうときにも、ゼロゼロ物件が有利です。
入居の時点で費用があまりかかっていないため、短期間での退去により違約金が発生してもあまり損をしないのです。
賃貸物件を借りる際にゼロゼロ物件を選ぶ際の注意点
ゼロゼロ物件は日ごろの家賃が高めに設定されており、長期にわたって入居すると損をする場合があります。
家賃滞納への備えとして保証会社の利用を入居の条件とされやすく、保証料の支払いが発生する点にも注意が必要です。
またゼロゼロ物件においては、以前は普通の賃貸物件だったものの、人気がなくて空室が埋まらなかったため、敷金と礼金が省かれたケースが少なくありません。
ゆえに入居審査があまり厳しくなく、マナーの悪い入居者が多い場合もあります。
さらに、賃貸物件では一般的に1か月とされる解約予告期間が、ゼロゼロ物件では2か月とされることがあります。
解約予告期間が長めに設定されていると、退去に計画性が必要なのでご注意ください。
まとめ
ゼロゼロ物件とは、賃貸物件の基本的な初期費用である敷金と礼金が不要な住まいです。
契約時の初期費用が安く、貯金があまりない方でも入居できるなどのメリットがあります。
日ごろの家賃が高い場合があるなどの注意点もご確認のうえ、問題なければぜひご利用ください。
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青い空鶴巻不動産部 メディア 担当ライター
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